塩素で脱色の事例
家庭の洗濯で当たり前のように使う漂白剤は酸素系漂白剤ですが、漂白剤の中には「塩素系」もありあす。この塩素系漂白剤は主にキッチン用品を除菌・漂白したり、お風呂などのカビ取りとして活躍します。
もちろん、よく見かけるものとして「ハイター(塩素系漂白剤)」が有名ですが、衣類に使う場合は綿や麻、ポリエステルなどの白物の衣類のみ。だから用途は雑巾の除菌や白いシャツの染み抜きくらいでしょうか…。
塩素で脱色どうなる?
塩素は白いもの以外の衣類には使えません。
もし使ったら、いや…色柄物の衣類に、
塩素系漂白剤が付いてしまったらどうなるのか?
その事例をお見せしましょう。
このように脱色します。色が抜けます。
この塩素系漂白剤が付いた状態は変色ではなく脱色です。要するに色が落ちてしまった状態で、これは染み抜きは出来ません。不可能です。
とっても気に入ってた服に塩素が…。
何とかならないですか?
という場合も、塩素での脱色は基本的には諦めるしかありません。
もしかすると、クリーニング屋さんで「染み抜きの達人」という方がいて、染み抜きではなく、色修正で復元できるという方もあるかもしれません。
ネットで検索してみると良いでしょう。
ただし、ネットの情報だけを信じて、クリーニングに出して、お金だけ払って、イメージした通りにならなかったというケースも多く、トラブルになった話を耳にすることがあります。もし塩素系漂白剤で脱色した場合は、クリーニング店に直接問い合わせて「塩素で脱色しています。色修正できますか?」と確認をしてから出すのがおすすめです。
もし、修復してもらえたとしても数千円は覚悟です。色修正も時間と手間がかかる作業なので金額的に安くはないと思います。
だから、衣類には絶対に塩素が付くことがないように十分な注意が必要なのです。
塩素系漂白剤の注意事項
塩素系漂白剤は衣類につくと脱色するという以外に絶対に気を付けないといけない注意点があります。それは「酸性」タイプの製品と絶対に混ぜて使ってはいけません。有毒なガスが発生してしまいます。
混ぜなくても、キッチンで使用する場合は、排水溝にお酢が残っているだけでも危険です。思わぬことが起きることもありますので、締め切った状態でなく、必ず換気した場所で使用しましょう。
頑固な汚れやカビなど塩素系漂白剤は本当に便利です。でも強烈なパワーを持っているからこそ取り扱いは十分に注意が必要です。
そして衣類には基本的には使わない。近づけない。そう考えておくのがベストです。