【クリーニング師が答える】おすすめクリーニング情報!安い店とは?
クリーニングを利用するなら、どんな店を選ぶと良いのでしょうか?大切な服を出すからには安心できる店にしたいですね。
そこで、今回はクリーニング師の視点で上手なクリーニング店の活用方法を紹介しましょう。
その他情報として…
※リーズナブルな「ホワイト急便」は初めて宅配クリーニング利用の方におすすめ。
※毎月クリーニングに出すなら「ラクリ定期便」がお得です。
クリーニング店選びの基本
クリーニング店は、近所にあるお店を利用している人が多いと思います。
それでも良いのですが…
出来れば①仕上がり日、②店舗の清潔さ、③料金設定、④トラブルなどが起きた時の対処の仕方など、トータル的に見て判断して利用するのがおすすめです。
①仕上がり日とは「翌日仕上げ」の店であることが大事です。
ここでのPoint:衛生面、管理面
②店舗の清掃がイマイチな店はお客が目にしない工場は大丈夫なのだろうか?と感じてしまいます。あと出来れば狭い店より、広い店の方が管理面で安心です。
ここでのpoint:衛生面、衣類の虫食い防止
③料金設定は特に染み抜き料金などを見ましょう。特殊なシミは有料は当然ですが、食べこぼしなどの一般的なシミは染み抜き無料の店を探しましょう。
④トラブルの対処は、その時にならないと分かりませんが、公式サイトなどで「賠償基準」など明記している店が安心です。
①クリーニング店の仕上がり日
クリーニング店の仕上がり日は、そのクリーニング店の管理の仕方を見るのに重要なポイントになります。基本的に翌日仕上げが出来ない店は理由を聞いてみましょう。
もしも「1点1点丁寧に洗っているので…」「当店は手仕上げなので」と言われるのであれば、私は利用しません。
自宅の洗濯をイメージして下さい。その洗濯に1日以上かかっていますか?
クリーニングの仕上がりが遅い店は、洗い始めるまで時間がかかっている場合があります。
要は待機の時間が長いと言うこと。では、どのような状態で待機しているのか?想像してみて下さい。その事実を知るとゾッとするかもしれません。
他の人の服も一緒になったドライ袋(大きな袋)でギューギュー詰め。それが短時間であれば、洗う前ですので問題はないけど、そのギューギュー状態が数日間続いた場合、ドライ袋の中で虫食いが起きる可能性があり、また型崩れが起きる可能性も考えられます。
もちろん、このような店ばかりではありませんが、残念なケースでは、高級ブランドのコートと作業着が一緒のドライ袋に入っているなんて場合もあります。
大切な服を預けるのだから、仕上がりが遅い店に関しては、理由を確認してみても良いでしょう。いずれにせよ、仕上がりの早い店の方が気分的に安心です。
(※ただし、染み抜き、汚れの状態、乾燥に時間のかかる合皮製品など時間の要するケースもあります)
◆宅配クリーニングで仕上がりの早い店
(宅配は配送の関係で1週間ほどが一般的ですが、リネットは早いのが特徴です)
ブランド品は「個別洗い」の店がおすすめ
クリーニングに大切な服を預ける際、他人の服と一緒に洗われるのはイヤ!って方も少なくないと思います。そんな方には個別洗いの店がおすすめです。
個別洗いとは、お客さん単位でクリーニングする事です。だから衛生面で圧倒的な安心感がメリットと言えるでしょう。
個別洗いで人気なのがブランド品の仕上げで評価の高い「プラスキューブ」もおすすめでしょう。このような個別洗いの店は、虫食いやダニなどの心配事も消えますね。
「宅配クリーニング」の仕上がり日について
「クリーニングは近所の親しい店に」という方は別ですが、普段のクリーニングは店舗に出すより、宅配クリーニング専門店の方がサービス面でお得です。
ただし、宅配クリーニングの場合、宅急便で送る、届くの工程があるので、どうしても時間がかかります。基本的には1週間が目安になります。
だから急ぎの場合は基本的に宅配より店舗を利用しましょう。
宅配クリーニングで仕上がりの早い店もあります。それが「リネット」です。
この店では最短2日でお届けサービスがあり、東京都23区では翌日仕上げのサービスもありますので、公式サイトで確認して見て下さい。
一般的に宅配クリーニングは配達の関係上、仕上がりに1週間ほどかかります。
仕上がり日に関しては、クリーニング会社の環境によって様々ですが、業界のモノからすると、顧客目線で企業努力している店は仕上がりが早いと考えます。
工場や店舗に滞留(お客様から預かった衣類を長期間置いておく)が少ないほど、衛生的で管理も良い。要するに効率です。
これは他の事業でも、家庭でも類似点があるのではないでしょうか。効率よく流すリズムが出来ている店の方が、品質も明らかに良いと言えるでしょう。
②店舗の清潔さ&衣類の置き方を見る
店舗のクリーニング店に関し、悪く言うつもりはありませんが、衣類の管理方法をチェックしておきましょう。見るポイントは簡単です。
それは、クリーニング前の衣類と、クリーニング後の衣類の距離です。狭い店の場合は、その距離が近い場合が大半なので要注意。
小さい店は、どうしようもありませんが…
そのような店では店員さんの質が良く分かります。例えば、仕上がったら「スグに取りに来て」と連絡をしてくれる方がいる店は、逆に安心なのです。
それの一体何が問題かと言えば…
クリーニング前の衣類は汚れています。ダニがいる場合も、衣類を食べる虫が付いている場合もあります。お店の中で、クリーニング後の衣類と汚れた衣類が近いというのは様々な衛生上のリスクがあるということです。
残念なケースとして、仕上がった衣類がカウンターレジの後ろに並び、その下にクリーニング前の衣類が置かれている店を多く見かけます。
(要するに、洗浄前の服と線所後の服が密接しているという意味です)
クリーニングの店舗に持って行く場合は、出来るだけ広い店舗に出すのがおすすめです。
(小さい店舗でも、しっかり管理している店は当然あります)
宅急便を活用した宅配クリーニング専門のクリーニング店の場合は、入荷と出荷が別である店がおおいので、基本的にこの点は心配しなくて大丈夫でしょう。
だから宅配クリーニングはおすすめなのです。
(ここでは個人店が車で近所を巡る宅配サービスとは意味が異なります)
とにかく安い店を探すなら…
お得感は、人によって様々です。金額が安くてお得、サービスが良くてお得、満足度が高くてお得など色々とあります。
金額だけで考えるなら、宅配クリーニングより、近隣の格安店を利用すると良いでしょう。例えば、ホワイト急便などはおすすめです。
安いチェーン店に対して「安かろう、悪かろう」といったイメージもありますが、実際には悪くはありません。むしろ、この価格でこの品質を維持できるのは消費者の味方と言えます。支出を出来るだけ抑えたいなら、このような店がおすすめです。
ただし、付加価値的なサービスは期待できません。それは値段相応です。
出来るだけお得に、全体的なバランス(品質・サービス・金額・満足度)を考えるなら、宅配クリーニングがおすすめです。
自宅で出せて受け取れる便利性。そして適正な価格、流れ作業でない丁寧な対応、宅急便の利用は顏を合わせない安心感など。
店舗の場合は、知り合いが店員である場合もあり、服のサイズやブランドなど見られるのが嫌という方もあるでしょう。しかし、宅急便で送る宅配クリーニングは、そのような点でも安心感があります。
③クリーニングは染み抜き無料の店を選ぶ!
食べこぼしのシミの8割は家庭で落とせます。そんな染み抜きに追加料金を払うのは勿体ないように感じませんか?家庭では落とすのが難しい、黄ばみやインク、毛染めなど特殊なシミの場合は有料も仕方ありません。
要するに、特殊でないシミに関しては無料サービスをしている良心的な店を利用するのがおすすめです。染み抜き無料は宅配クリーニングの方が充実しています。
一般的に「染み抜きは当店にお任せください」と看板にあげている店は、染み抜き料金が有料である場合が多いです。例えば1センチほどの大きさでプラス500円など…。
それが白髪染めなど特殊なシミであれば、追加料金を出す価値がありますが、食べこぼしの場合で有料は勿体ないですね。
染み抜き無料のクリーニング店を探しましょう。その点では宅配クリーニングの方が優良と言えるでしょう。
ただし、前述したような白髪染め、インク、塗料など特殊なシミは、無料の染み抜きでは落ちない可能性が高いので、そのような場合は染み抜きを専門としている店を利用するのがおすすめです。
ただし、事前に料金を確認しておく事、シミが落ちなかった場合の値段なども事前に確認しておくとトラブル回避になります。
<店舗を選ぶPoint>
- 当日仕上げ・翌日仕上げがある
- 店舗が清潔である
- 受付スタッフに信頼感がある
- 目の前できちんと検品をしている
- クリーニング後の衣類管理が適切
<宅配クリーニングを選ぶPoint>
- 公式サイトに安心保障の明記がある
- お客さま専用窓口がある
- 送料が無料である
- 染み抜きが無料である
- 無料の再仕上げがある
【重要】知らないと怖いクリーニングの裏事情
クリーニング店を選ぶ時、シルクやビキューナといった高級素材、また特殊なシミがある場合は別ですが、普通にスーツを出す、セーターを出す、ズボンを出す、コートを出す、ダウンを出すなど、基本的にはどの店も大差はありません。
違うのは、値段、サービス内容、管理の仕方、衛生面、トラブルの対応力です。
もちろん、溶剤管理をきちんとしていない悪質なお店などはココには含めていません。仕上がった衣類に悪臭がする場合など、二度と利用しないのが鉄則です。
ここで「おすすめ」として紹介している宅配クリーニングのお店は、そのような心配はまず無いでしょう。ネットを中心に集客している宅配クリーニングは「口コミ」を見れば、その品質が良く分かるはずです。
①クリーニング後の衣類のニオイは要注意
クリーニング溶剤の管理の良し悪しは、基本的には工場の内部でしか分かりません。私たち消費者には見えない部分です。ただ、見極める方法があります。
それはニオイです。クリーニング後の衣類は、袋から出してニオイをかいでみましょう。
●石油臭いなら乾燥不足
●それ以外の異臭は溶剤管理が悪い可能性があり
クリーニングから戻って来た衣類が石油臭い場合、それは乾燥不足です。
この乾燥不足はクリーニング屋さんに衣類が多く集まる春から初夏に起きやすい。特にダウンやコートなど厚手の衣類は要注意。そのまま着用すると化学火傷する場合があり危険です。風通しの良い場所でしばらく干して下さい。
石油など溶剤は気化しますので、石油の残留は干すことで解決します。
ただし、この乾燥不足の事実はクリーニング店に伝えましょう。もし、その後も頻繁に起きる場合は、安全のため、別の店を利用をおすすめします。
この乾燥不足、忙しさに紛れた注意不足で起きるケースが多いです。過去に乾燥不足の合皮ジャケットを着用した子供が全身ヤケドした恐ろしい事例もあります。
クリーニング後の石油臭い服は、絶対に着用してはいけません。
<もし石油以外の悪臭がする場合>
この石油臭さは不注意で起きやすいが、それ以外の異臭は、お客の事を一切無視したドロドロで汚い溶剤を使っている悪質なお店の証拠かもしれません。そのような店で出した衣類は、キレイになるどころか、より汚れて戻って来る可能性があります。
このような店は、絶対に利用しないようにしましょう。
④クリーニングでトラブルが生じたら?
大切な服を預けてキレイにしてくれるのがクリーニングです。新しいモノを買うのとは違い、どうしてもクレームが起きやすい業界でもあります。
クリーニング店を選ぶ時は、まずトラブルが起きた時、その店がどのように対応するかということを知っておくのは大事です。
ホームページの中に「注意事項」「賠償基準」など、キチンと対応の仕方に対する明記があるか確認しておきましょう。
クリーニングのクレーム事情
クリーニング業界はクレーム産業ともいわれますが、クレームの全てにクリーニング会社に問題があるわけではありません。お客さんに理解が足りない事も多いのです。
洗っても落ちない汚れは存在します。つまり、クリーニングに出す=新品になるワケではないということ。「まだシミが残っているではないか」といったクレームは頻繁です。
落とせないシミ、変色の場合、キズをシミと勘違いする方も多く、クリーニング店のクレームはお客の無茶な言い掛かりのケースも多発しています。
もちろん、クリーニング店の過失の場合もあります。人間のやる事です。常に100%と言う事はありません。
もしも特殊なシミが付いてしまった場合は、染み抜きを専門とした店に出すのが適切です。その場合、シミ抜き料金は無料ではないでしょう。
その他情報として…
※リーズナブルな「ホワイト急便」は初めて宅配クリーニング利用の方におすすめ。
※毎月クリーニングに出すなら「ラクリ定期便」がお得です。
【まとめ】宅配クリーニングがおすすめ!
クリーニング店を利用するなら、急ぎの場合は店舗へ、それ以外は宅配クリーニングの利用が満足度の視点から安くてお得な場合が多くあります。
なにより宅配クリーニングは便利です。自宅で出せて、自宅で受け取れます。新型コロナウイルスのような感染対策にもなりますね。
<チェックポイント>
- 公式サイトがあるか?
- 公式サイトに賠償責任の記載が明記されているか?
- 仕上がり日はいつか?
- 仕上がり後のニオイは大丈夫か?
- 店舗の場合は衣類の置き方をチェック
- 宅配の場合は送料は無料か?
- 染み抜きは無料でしてくれるか?
優良なクリーニング店を選ぶポイントは、万一トラブルが生じた時の対応です。ホームページにその記載があるかは確認しておきましょう。
値段、サービス内容、管理の仕方、トラブルなどの対応力も大事ですが、根本的にクリーニング店を利用した時にチェックするポイントとして、クリーニング店に出した衣類が戻ってきた時のニオイです。
石油臭い場合は乾燥不足。それ以外の異臭は溶剤が汚い可能性あり。仕上がって来たらスグにニオイを確認しましょう。
もし、店舗のクリーニング店に出すなら、受付カウンター周辺で衣類をどのような状態で置いているか見てみましょう。仕上がり品と洗う前の衣類が近い場合は衛生面で要注意。また仕上がり日の遅い店は、なぜ時間がかかるのか?その理由を知っておくのが大事です。