黄ばんだワイシャツを白くする方法
クローゼットからワイシャツを出すと襟が黄ばんでいた!そんな経験は多くあるもの。実際に1度しか着てないし、汗もそんなかいていないし…は要注意。
今回は、そんな黄ばみのシミの落とし方を紹介しましょう。
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さて、ワイシャツの襟の黄ばみは…
ハッキリ言って手ごわいです。簡単ではありません。でも白いワイシャツなら無理が出来る(強い染み抜き)が出来るので、比較的落としやすいです。
そこまで神経質にならなくて大丈夫ですが濃色のシャツの場合は色落ちが心配です。濃色のモノに関してはクリーニング店に依頼した方が安心です。
(濃い色のシャツは、時に強いシミ抜きで色が抜けてしまう可能性があるからです)
黄ばみの染み抜きに使うアイテム
▼台所用洗剤
▼液体酸素系漂白剤
▼セスキ炭酸ソーダ
▼クエン酸
このアイテムでの染み抜きは、当サイトで一番紹介している染み抜き方法です。殆どがこの染み抜き方法で落とすことが出来ます。知っておくと便利です。
注意点は、漂白剤の使い方です。使用するのは酸素系漂白剤で塩素系は使用しません。そしてアルカリ剤を使用し、最後に必ずクエン酸で中和をします。
この中和をし忘れてしまうと、その場ではキレイに落ちたように見えても、後々に残ったアルカリが衣類を蝕みます。つまり再び変色が起きたり、生地の脆化(破れたり)のリスクが生じやすくなります。だから気を付けましょう。
【実践】黄ばみの落とし方
それでは、ワイシャツの黄ばみを落として行きましょう。
本当に黄ばみって嫌ですね。このまま仕事に行くのは格好悪いし恥ずかしいです。ほとんど汗をかいてないからと洗わずにクローゼットになおし、着用前にファブリーズでもすればOKだろうと甘く考えていた結果です。
新しい黄ばみはギリギリ落としやすく、古い黄ばみは落ちにくい。
つまり何年も放置していた黄ばみは実は黄ばみではなく、もはや変色になるからです。変色になった場合は家庭では落とせません。塩素系漂白を…という手段もありますが、失敗や危険性のリスクを考え、当サイトでは塩素系は推奨していません。
では、シミの落とし方の実践に行きましょう。
簡単な黄ばみの場合は「台所用洗剤」だけで簡単に落とせる場合があります。台所用洗剤をつけ、歯ブラシで少しゴシゴシするだけで簡単に落とせます。
初期の黄ばみの場合は、意外と簡単に落ちるのです。
このように簡単に落ちれば苦労もありませんが、ワイシャツの黄ばみは、基本的に厄介ですので、台所用洗剤で落ちなかった場合は、次のステップに進みましょう。
それは、アルカリ剤の使用です。
アルカリ剤と言えば、重層が有名ですが、ここではセスキ炭酸ソーダを使っています。もちろん重層でもOKです。大差はありません。
私が個人的に何度か染み抜きをする中で、重層よりもセスキ炭酸ソーダの方が効果が高かったと感じ、こちらを常用していますが、実際は大差ないと思われます。
シミの場所にドバっと、セスキ炭酸ソーダをかけ、そこに酸素系漂白剤をかけます。
要するに酸素系漂白剤+アルカリの力を利用するワケです。そして、もう一つ必要なのが熱になります。
熱を加える前にPHを計ってみると、青く色が変わりました。これはアルカリである事を示しています。強アルカリの状態です。
ここで熱をかけます。
熱はドライヤーでかけてもOKですが、私は熱湯をかけています。
温度は高ければ高いほど効果的。
熱湯で100℃の場合は、色柄物は止めておきましょう。白いワイシャツなら基本的に問題はありませんが、生地が弱っている場合はその限りではありません。あと、熱湯を使用する場合は火傷には十分に注意して行って下さい。
熱湯をかけると、10分ほど放置しておくと効果的です。
この場合も、放置の時間が長ければ長いほどシミには効果的ですが、色柄物は色落ちなどのリスクは高まります。その点は注意しましょう。
10分ほど待ってから一度濯ぎ、それからクエン酸で中和をします。中和をせずにアルカリを残した状態のままでは生地が傷みますので注意して下さい。
クエン酸で中和してからアルカリの濃度を測ってみると大丈夫そうですね。このチェックでは、青だとアルカリ、黄色は中性、赤が酸性となります。
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さて、どうでしょうか?
けっこうキレイになりましたね。
今回の染み抜きでの時間は15分ほど。
もちろん、服を乾かす時間は計算に入れていません。
染み抜きをした時間が15分ほどでした。もっと頑固な黄ばみの場合は酸素系漂白剤+アルカリ+熱の状態を長くします。もしくは繰り返します。
ですので、その場合だと30分以上かかるケースも考えられます。ただ、漬け込んで放置で基本OKですので、それほど手間ではありません。
ただし、黄ばみの場合は落ちないケースもあります。難しいと感じる場合、以上の工程が手間に感じるのであれば、クリーニング店に依頼することをお勧めします。
【重要ポイント】
家庭でのシミ抜きは、慣れている方は「落とせる」「これ以上はダメ」と引き際が分かるので問題ありません。しかし、不慣れな方は「やりすぎて生地を傷める」ケースが多々あります。
もしも、難しいと感じる場合は、無理をせずクリーニングに出しましょう。
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