クリーニングの出し方を徹底解説!

クリーニングに衣類を出す時に注意すべきことって分かりますか?
ちょっとした予備知識でクレームやトラブルが防止できますので、今回はクリーニング師目線でクリーニングの出し方を紹介しましょう。
クリーニングはトラブルが多いってホント?
知っていますか?
クリーニングでのクレームやトラブルって意外と多いのです。
例えば…
「もっとキレイになると思ってた」
「シミが残ってる」
「傷がある」「縮んでいる」「スレがある」
そんな経験はありませんか?「クリーニングに出さなければ良かった」と憤った経験のある方もあるかもしれませんね。

でも…
この原因の全てがクリーニング店にあるとは限りません。意外とクリーニング店を利用している顧客が…、そう!あなた自身に原因があるケースも多いのです。
クリーニングに出す前に見て!自分の服の状態
自分の服の状態って、意外と知らないもの。
例えば、多いのはワキの下です。セーターなどに多いのですが、ワキの下はスレで生地が薄くなっている場合があります。
クリーニング後に両ワキの下、「生地が薄くなってる」という苦情は少なくありません。
考えればすぐ分かりますが、これは日常生活で起きたスレです。
続いて多いのが…
セーターやジャケットなどの腰の部分、ここもスレが多いです。
何が原因か分かりますか?
そう!カバンです。
カバンを肩からかけている方は、カバン紐による肩部分のスレもあります。カバンは腰や肩にスレを起こしやすいのです。
特にカシミヤなどデリケート素材は要注意。
ところが…
「クリーニングに出す前は無かった」
「クリーニングに出したらスレがある」
「クリーニングで穴があいた」
「傷がついた」
とクレームに。
冷静に見ていると考えられませんが、これらの苦情はクリーニング業界ではアルアルなのです。多発しています。
もちろん、クリーニング外で起きたスレや傷、穴などの補償に関してクリーニング店は承諾しません。そして、その返答にお客も納得せずトラブルになる流れです。
※どのクリーニング店でも、基本的には受付の検品でチェックし洗う前にお客さまに伝えます。しかし、どうしても見落としが生じる場合があるのです。
これらのケース、虫食いの穴などもあります。

このような場合、最終的にお客さんは生活消費者センターに持ち込んで苦情となりますが、第三者の目線(消費者センター)からの返答も生活によるスレになるでしょう。
そう、見る人が見れば、原因は分かるのです。
(※あくまで明らかに生活のスレが原因の場合の例です)
このケースの場合…
お客さんは騙そうとか、クレーマーになろうとか、悪気など無いはず。純粋にクリーニングに出したらスレがあったから苦情を言ったまで。
そして、消費者センターの結果を聞いても…
「こんなの無かった!絶対に」と納得できないのです。
その気持ちも分かります。
だからこそ!
クリーニングに出す前、自分の服の状態をしっかり見て欲しいのです。それだけで、トラブルなど回避できるはずだから。
しかし、何で見落とすのでしょうか?
クリーニング前の意外な盲点
ここまで読んで頂いた方の中にも、「いやいや、自分の服だから、さすがに気が付くでしょ」と反論したくなる方もあるでしょう。

そう言いたくなるのも分かります。
でもね、気が付かないのです。特に洗う前の服は全体的に汚れていたり、シワになっていたりするので、スレ、傷、穴が目立たないのです。
そして、クリーニングで衣類がキレイになると…
そのスレが目立つので、そこで「あっ!」と発見に至るケースが多いのです。
本来であれば、クリーニング店の受付の検品(洗う前のチェック)で見つけるべきなのですが、そこでもスルーしてしまう場合があります。
多くの衣類を見ているクリーニングスタッフでも見落とすのだから、やはり洗う前の服の状態はスレや傷や穴は見つけにくい場合が多いのです。
補足ですが…
虫食いの場合は、虫食いで繊維の糸が切れかけ、クリーニングで、その切れかけていた繊維の糸が切れ、穴になるケースがあります。
この場合、クリーニング店の判断は難しいのですが、私が店舗でクレーム処理をしていた時は、顕微鏡で繊維の断面を確認し、衣類全体の状況と含め判断していました。
こうやって改めて見ると、難しいですね。
最後に(クリーニングに出す前に)
クリーニングに出す前、自分の目でしっかりと服の状態を確認しておくと、それだけで全然違います。クリーニング前に「ここ生地が弱ってて…」と事前に伝えるだけで、クリーニング店で洗い方が変わる場合もあります。
大切な服だからこそ、クリーニング前に確認をしておきたいものです。