服のシミの落とし方
服のシミは色んな場面で遭遇します。例えば、外出先で思わずコーヒーをこぼしたり、シミを付けてしまったり、クローゼットから服を出したら黄ばんでた。いつの間にこんなシミが…?一体何のシミ?と言ったケースもありますよね。
基本的に明らかに油性インク、自転車のチェーンや工場の油と言ったものでなく、食べこぼしのシミなどは9割ほど同じ方法で落とせます。
例えば、この赤茶けたシミ…
これは子供服ですが、正確には何のシミか分かりません。
ただ何か食べこぼしたのか、ドリンクをこぼしたのか、そんな部類だと言うのは見て分かります。明らかにインクや塗料、ペンキではありませんよね。
食べこぼしなら、今から紹介する方法が一番便利で簡単!そして確実です。
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では、染み抜き方法を紹介しましょう!
食料や飲料のシミと思われる場合は、何も考えず「台所用洗剤」を使います。深く考えなくてOKです。食器を洗う洗剤を使用します。
洗面所に移動し、シミの場所に「台所用洗剤」を直接つけます。
そして歯ブラシでトントン!とします。
ここで擦ってしまうと生地を傷める場合があるので、擦ってはいけませんが、明らかに丈夫な素材なら擦ってOKです。例えば子供の体操着や麺の靴下。ポリエステルなどは丈夫な場合が多いですよね。
とんとん叩くよりも、擦った方が汚れやシミは良く落ちます。
ここの目利きは、常識の範囲で自己判断すると良いでしょう。明らかに擦って生地を傷めてしまうようなものは擦ってはいけません。
この簡単な判断が出来ない方は、自分で染み抜きは難しいと思います。
もし台所用洗剤だけでシミが落ちるなら、そこで終了です。しっかり濯ぎましょう。濯いでも洗剤が残っている可能性もあるので、ここで洗濯機などに入れて洗うのがベスト。
まだシミが残っている場合は「漂泊」の染み抜きへ
台所用洗剤でトントンしてもシミが残っていた場合、次のステップとしてアルカリ&漂白の染み抜きを行います。
単に酸素系漂白剤を使用するだけでも効果はありますが、それだけでは落ちない場合が多いので、ここは「酸素系漂白剤」に「アルカリ」を使います。
ここで使うアルカリは「重層」「セスキ炭酸ソーダ」です。どちらでも構いません。
ここでは「セスキ炭酸ソーダ」を使用していますが、その量は適当でOKと私は思っています。シミの場所に直接、「セスキ炭酸ソーダ」「酸素系漂白剤」をふりかけます。
この方法が大雑把と考えるなら、小皿に「セスキ炭酸ソーダ」と「液体酸素系漂白剤」を1:1の割合を目安に混ぜて使用すると良いでしょう。
アルカリ剤と漂白剤を服にかけたら、次は加熱です。
加熱の方法は「ドライヤー」でも「熱湯」でも構いません。熱湯の場合は生地を傷める可能性があるのでドライヤーの方が安全ですが、ドライヤーを使用した方が時間がかかって少し面倒といったデメリットもあります。
基本的に家庭染み抜きは1回では落ちません。
先ほど紹介した「アルカリ」+「酸素系漂白剤」+「加熱」は3~4回を繰り返して、やっとシミが薄くなると言ったケースが一般的です。
場合によっては4~5回繰り返すと言った時もあります。簡単ではありません。もちろん簡単に落ちる場合もありますが、頑固なシミは手間がかかるものです。
この手間が嫌ならクリーニング店に出して1,000円(クリーニング代+しみ抜き代)ほど支払うことをお勧めします。
シミが落ちてそうに見えたら「クエン酸」を使います。これは中和です。クエン酸は酸性。先ほど使ったセスキ炭酸ソーダはアルカリ性です。このアルカリ性を服に残したままだと変色や劣化の原因になるので中和が必要です。
このクエン酸はスプーン1杯ほどをコップに入れ溶かして、全体にふりかけます。
もしアルカリ剤に重曹を使っている場合などは、ここで泡が出ますが問題なし。
クエン酸で中和しても、アルカリ剤が残っている可能性があるので、染み抜きをしたら必ず洗濯機などで洗いましょう。
洗って濯いで、干して、それから確認すると…
ほら、キレイになりました。
クリーニングに出さなくても、家庭で十分キレイになります。もちろん手間もかかるし面倒ですが、自分でシミが落とせるって素敵だと思いませんか。かなり節約にもなります。
あと何度か自分で染み抜きをしていると、シミを見ただけで自分で落とせるか、どれだけ時間かかるか分かるようになってきます。そうなるとプロの領域に近づいたのと同じ。
もちろん、クリーニング店と同じシミ抜きは出来ません。家庭では専用の染み抜き剤やしみ抜き台が無いからです。プロに比べ時間も手間もかかります。でも、食べこぼしのシミならプロにも近づく染み抜きが出来るのです。
逆に油性インク、塗料、毛染めなどのシミはクリーニング店に任せる方が良いでしょう。